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サイゴンビール
各地の地ビールを飲む事が、旅行中の楽しみの一つでもある。
ベトナムの首都ホーチミン、サイゴンともいう。そこで飲んだビールは中でも記憶に残っている。
サイゴンの地ビールはその名のとおりサイゴンビールという。4種類あるそのビールは値段と味が面白いくらい比例していた。
上等なモノから、サイゴンモイ、レッドサイゴン、グリーンサイゴン、名前の無いサイゴンと続く。グリーンサイゴンが一般的に出回っているビールで地元の人もよくそれを頼むようだ。
名前の無いビールは、使い古しのペットボトルに入っており、店のおじさん曰く、サイゴンビールのでがらしで作るどうしようもないビールらしい。味はパイナップルの味がした。
そのビールを一緒に飲んだパパ(あだ名)とは、その2年前、カンボジアで知り合った。そこでも、彼と面白い酒を飲んだ事がある。赤い色をしているカンボジアワインという酒で、ワインといってもワインではない。とにかく安いそれは、ただ酔いたいときに地元の若者が飲むようで少し変わった飲み方をする。グラスに注ぎ、掛け声の後、鼻をつまんで一気に流し込む。数日後、彼はプノンペンへ僕はバンコクへ行くことになる。
その彼と、まさかベトナムで再会する事になるとは、それも2年の月日があいてからである。 日本とは遠くはなれたアジアの土地で知り合いの日本人に会うということは、アジアにどっぷりはまった2人にとってそれはあまり偶然とはいえない再会なのかもしれない。
彼と別れた後は、一泊4ドルの宿に戻る。狭い階段を上った3階のドミトリー(相部屋)、2階にはベトナム人の家族がいるらしく、もうすっかり寝静まっていた。見晴らしが悪く、窓からは隣のぼろアパートしか見えない。
2006.11.18
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